紳士服チェーン業界を徹底解説します。紳士服チェーン業界のトレンド、主要企業やランキングをご紹介します。紳士服チェーン業界への転職を考えている方、株式投資をしていて紳士服チェーン業界に興味のある方などなど、紳士服チェーン業界の動向に興味のある方におススメです。紳士服チェーン業界の業界研究に是非ご活用下さい。
紳士服チェーンは業界のカテゴリーキラーとして成長してきた
紳士服チェーンは、かつて百貨店などで買う高級品だったスーツを、自社で大量生産・販売する業態で成長してきました。購入頻度は低いものの、社会生活の必需品として安定した需要を得てきたのです。しかし近年はスーツ離れや、仕事着のカジュアル化、そして少子高齢化による市場の縮小が見られ、成熟産業に位置づけられています。紳士服チェーン大手4社の売上合計は約3,327億円です。
テレワークが進みさらに苦戦が強いられている
新型コロナウィルスによる社会生活の変化は、紳士服チェーン業界にも打撃を与えました。在宅勤務が定着し、スーツの需要が急減したのです。そのため紳士服チェーン大手4社は、のきなみ営業赤字になりました。そして各社は事業の多角化や買収をさらに進めながら、再起を図っている段階です。
量販店スタイルの大手とオーダーメイド型の販売店が双璧
紳士服チェーン業界では、大きく分けて2つの業態があります。それは大型店舗に多種多様な品揃えを構える量販店スタイルの企業と、小規模店舗で顧客の体型や要望に細かく対応する、オーダーメイドスタイルの企業です。両者とも市場の縮小は避けられないものの、一定の需要を確保し、業績を上げています。
洋服の青山
洋服の青山は、広島県福山市に本社を置く青山商事が運営する紳士服チェーンです。創業は1964年、広島県府中市で創業し、1974年に業界初の郊外型紳士服量販店を開業しました。以後1980年代に急成長し、業界トップの地位を築いたのです。売上高は約1614億円、店舗数は849店です。
AOKI
AOKIは、神奈川県横浜市に本社を置く株式会社AOKIホールディングスが運営する、紳士服チェーンです。創業は1958年で、1965年に長野県篠ノ井で1号店をオープンさせました。その後事業拡張とともに1986年、横浜市に本社を移転したのです。現在はブライダル事業やネットカフェにも展開し、多角化を図っています。売上高は約853億円で、店舗数は628店舗(ファッション事業)です。
コナカ
コナカは、神奈川県横浜市に本社を置く紳士服チェーンです。創業は1952年、兵庫県神戸市の洋服店で、1981年横浜市で「紳士服コナカ」1号店をオープンさせました。近年は、女性向けファッションブランドのサマンサタバサや、九州地区の紳士服チェーンであるフタタを買収し、事業拡大を目指しています。売上高は約478億円、店舗数は803店舗です。
はるやま
はるやまは、岡山県岡山市に本社を置くはるやまホールディングスが運営する紳士服チェーンです。創業は1955年、岡山県玉野市の洋品店で、その後1974年に関西地区のチェーン店として設立されました。そして東京の紳士服チェーンを買収し、事業を拡大していったのです。近年は大きいサイズの専門店を展開し、客層の拡大に努めています。売上高は約382億円、店舗数は445店です。
タカキュー
タカキューは、東京都板橋区に本社を置く紳士服チェーンです。1950年、新宿で始めた紳士服店が発祥で、その後婦人服やカジュアル服にも事業を拡大しました。そして1992年にはジャスコ(現イオン)と資本業務提携を結んだのです。近年は雑貨や大きいサイズの専門店にも展開しています。売上高は約54億円、店舗数は全業態合わせて181店です。
オンリー
オンリーは、京都府京都市に本社を置く紳士服チェーンです。創業は1970年のオーダースーツ専門店で、1976年にオンリーとして1号店をオープンさせました。その後もオーダーメイドだけでなく、量販店スタイルにも進出し、成長していったのです。売上高は約47億円、店舗数は31店舗です。
銀座山形屋
銀座山形屋は、東京都中央区に本社を置く紳士服チェーンです。創業は1907年に開業した山形屋洋服店で、1952年に銀座で店舗を開き、高級注文服を取り扱うようになりました。そしてオーダーメイドスタイルの紳士服チェーンとして、成長していったのです。売上高は約32億円、店舗数は約30店舗(紳士服チェーン)です。
エフワン
エフワンは、大阪府大阪市に本社を置く紳士服チェーンです。創業は1950年で、オーダーメイドの紳士服の販売と、企業や団体への職域販売を軸に成長してきました。店舗数は全国で約50店です。
▼参考記事:他の業界動向を知りたい方
紳士服チェーン業界への転職
紳士服チェーン業界への転職を考えている方は、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントに相談すれば、業界や仕事内容などについてきっちりと説明してくれます。また、各社の選考の突破率を向上させるために、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を受けることもできます。
また、自分だけでは見つけることのできない企業を紹介してくれるかもしれませんし、紳士服チェーン業界以外の様々な仕事も紹介してくるので、転職先の幅を広げることができます。
おすすめの転職エージェント
◆ リクルートエージェント
◆ doda
◆ マイナビエージェント
◆ JACリクルートメント
◆ パソナキャリア
◆ type転職エージェント
▼参考記事:転職エージェントをお探しの方
紳士服チェーン運営企業の売上高・店舗数ランキング
順位 | 企業名 | 売上高 | 店舗数 |
1 | 青山商事 | 1,614億円 | 849店 |
2 | AOKIホールディングス | 853億円 | 628店 |
3 | コナカ | 478億円 | 803店 |
4 | はるやまホールディングス | 382億円 | 445店 |
5 | タカキュー(イオングループ) | 54億円 | 181店 |
6 | オンリー | 47億円 | 31店 |
7 | 銀座山形屋 | 32億円 | 約30店 |
8 | エフワン | ― | 50店 |