牛丼・かつ丼チェーン業界を徹底解説します。牛丼・かつ丼チェーン業界のトレンド、主要企業やランキングをご紹介します。牛丼・かつ丼チェーン業界への転職を考えている方、株式投資をしていて牛丼・かつ丼チェーン業界に興味のある方などなど、牛丼・かつ丼チェーン業界の動向に興味のある方におススメです。牛丼・かつ丼チェーン業界の業界研究に是非ご活用下さい。
牛丼は古くからの日本のファストフード
牛丼は、すき焼き風に煮込んだ「牛鍋」をご飯の上にかけて食べる料理です。そのレシピは古く明治時代からあり、日本人の間で食べられていました。戦後も手軽に食べられるメニューとして日本中に普及し、2020年では3939億円の市場規模になっています。
かつ丼業界は近年急成長、カギは調理の効率化
かつ丼は、トンカツと卵に出汁をかけたものをご飯に乗せて食べる料理です。また地域によっては、味噌やソースをかけて食べるスタイルがあります。その起源ははっきりしたものはありません。しかし明治・大正時代にはすでに存在していたとされています。かつ丼は当初、とんかつを使うためやや高級な料理のイメージがありました。ところが近年、調理方法の簡素化が進んだため、低価格でかつ丼を提供する店舗が急増しているのです。市場規模は、とんかつ業界と合わせて500億円を超えています。
コロナ禍で減益もテイクアウトと1人飯で回復目指す
新型コロナウィルスによる社会活動の制限は、牛丼業界にも影響を及ぼしました。大手牛丼チェーンの業績は、軒並み苦戦を強いられたのです。しかし元々牛丼は、多人数での食事は少なく、酒類を伴うことがありません。さらにテイクアウトやデリバリーとも相性が良いため、比較的早い段階で業績を回復しましたが、前年比を超えられないのが現状です。
コロナ禍でも前年比増収を果たしたかつ丼大手
一方でかつ丼業界は快進撃を続けました。かつ丼最大手「かつや」は、2020年においても前年比110%以上の売上を残したのです。これは同社の店舗が郊外のロードサイドに多かったことと、早くからテイクアウトとデリバリーに注力したことが理由にあります。
牛丼業界は大手「御三家」が市場を席巻
牛丼業界は大手三社が圧倒的なシェアを占めています。牛丼業界への参入時期はずれているのですが、いずれも独自性を持ったメニューを展開して人気を得ているのです。
すき家
すき家は、ゼンショーホールディングスの子会社が運営する牛丼チェーンです。牛丼業界への参入は1982年ですが、牛丼以外の独自の丼をラインナップすることで、業績を伸ばしてきました。現在店舗数は約3000店舗、2021年3月期の売上は約2162億円です。※サブブランド「なか卯」の業績も含む
吉野家
吉野家は、吉野家ホールディングスの子会社が展開する牛丼チェーンです。大手では最古参で、源流は明治時代から、そして1947年には東京築地で営業を始めています。現在国内に1,183店舗、そして海外に945店舗展開しています。売上は2021年2月期で約1056億円です。
松屋
松屋は、松屋フーズホールディングスの子会社が運営する牛丼チェーンです。牛丼とカレー、そして定食をメインメニューとして展開しています。創業は1966年、東京都練馬区で始まりました。店舗数は960店舗で、売上は2021年3月期末で約944億円です。※別業態の業績を含む
かつ丼業界は急成長のトップブランドと後を追う数社
かつ丼業界は、急成長した最大手が高いシェアを先取りしました。しかしそんな「おいしい業界」を外食大手が見逃す訳がありません。そのため近年は大手外食チェーンがかつ丼ブランドを展開しています。また地場の味付けでかつ丼を提供するブランドも健在です。
かつや
かつやは、アークランドサービスホールディングスの子会社が運営するかつ丼チェーンです。職人の技術を要したとんかつの調理を簡素化することに成功し、積極的な出店をすることができました。1998年に事業を始めてから国内420、海外59の店舗数まで増やしています。売上は国内のみで約240億円(2020年12月期末)です。
豚屋とん一
豚屋とん一は、トリドールホールディングスの子会社が運営するかつ丼チェーンです。ショッピングセンターのフードコートを中心に出店し、現在37店舗まで増やしています。
松のや
松のやは、松屋フーズホールディングスの子会社が運営するかつ丼チェーンです。全国で197店舗を展開しています。
とんから亭
とんから亭は、すかいらーくホールディングスの子会社が運営するかつ丼チェーンです。2016年埼玉県草加市で1号店を出店しました。現在全国で11店舗を展開しています。
矢場とん
矢場とんは、株式会社矢場とんが運営するかつ丼チェーンです。1947年に一号店を出店後、現在全国に29店舗(テイクアウト専門店5店含む)展開しています。矢場とんは、名古屋名物「みそかつ」をベースとしたとんかつを使用していることが特徴です。
<参考情報>
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飲食業界への転職
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牛丼チェーン運営企業の店舗数ランキング
順位 | ブランド | 運営会社 | 店舗数 |
1 | すき家 | ゼンショーHD | 約3,000店 |
2 | 吉野家 | 吉野家HD | 2,128店 (国内1,183店、海外945店) |
3 | 松屋 | 松屋フーズHD | 960店 |
かつ丼チェーン運営企業の店舗数ランキング
順位 | ブランド | 運営会社 | 店舗数 |
1 | かつや | アークランドサービスHD | 479店 (国内420店、海外59店) |
2 | 松のや | 松屋フーズHD | 197店 |
3 | 豚屋とん一 | トリドールHD | 37店 |
4 | 矢場とん | 株式会社矢場とん |
29店 |
5 | とんから亭 | すかいらーくHD | 11店 |