カフェ業界を徹底解説します。カフェ業界のトレンド、主要企業やランキングをご紹介します。カフェ業界への転職を考えている方、株式投資をしていてカフェ業界に興味のある方などなど、カフェ業界の動向に興味のある方におススメです。カフェ業界の業界研究に是非ご活用下さい。
カフェ業界は喫茶店から始まった快適な時間を過ごすお店
カフェ業界はコーヒーを中心に提供する飲食店です。市場規模は2019年で1兆1,780億円で、過去10年間で17%成長しています。
2020年に入り、コロナ禍で売上高や客数は40%程度減少しましたが、2021年に入り持ち直し始めています。カフェは戦後、喫茶店という業態で広がりました。
当初はコーヒーの味を楽しんだり、音楽を聴いて楽しむ場として人気を集めました。その後、コーヒー以外の飲食を楽しむカフェと呼ばれる業態が普及し始めたのです。そして1990年代にはスターバックスなどいわゆる外資系コーヒーショップが参入し、プライベートだけでなくビジネスでも使える現在のカフェスタイルを確立したのです。
コーヒーとの組み合わせで新スタイルのカフェは今後も増加
カフェ業界はコーヒーの仕入れを確保できれば、比較的容易に参入できる業界です。そのため他の業界・業態からの参入は今後も続くと予測できます。
近年では大手コンビニエンスストアがセルフ式のコーヒーと店内に軽食スペースを確保することで参入しています。また大手ファストフードである日本マクドナルドはカフェスタイルの店舗を各地に出店しているのです。
感染予防と新規顧客+客単価向上の戦いは続く
カフェ業界は1人客でも入りやすい業態であることや、テイクアウトも容易であったため、2021年は業績の回復が見込まれています。ただし外出を控える行為が長期化し、業績が低迷するリスクが残っているのが現状です。そのため積極的な新規出店は難しいものの、ターゲットを明確にした店舗づくりや、コーヒー以外のメニューやグッズを用いた客単価の向上を狙う流れは続くとみられます。
カフェ業界は専業大手と外食チェーンで熾烈な争い
現在人気のカフェスタイルは1990年代から始まっています。その流れを受けて2000年代は同業他社が同業態で進出を図ったのです。そして2010年代になると大手飲食チェーンからの参入がみられます。
カフェ専業チェーン大手4社
カフェ専業チェーンはカフェ業界でも大きなシェアを有しています。特にスターバックスコーヒーとコメダ珈琲は現在も積極的な出店が続けられているのです。
スターバックスコーヒー
スターバックスコーヒーはアメリカ合衆国に本社を置く、世界的なカフェチェーンです。1996年に日本に初出店し、現在日本では1500店以上出店しています。ソフト・ハード面のいずれも高いクオリティを保つことで、多くの優良顧客を確保することに成功しています。
ドトールコーヒーショップ
ドトールコーヒーショップは1962年に初出店した日本発のカフェチェーンです。ビジネス街や駅前・駅ナカの立地で手軽に美味しいコーヒーを飲める店として定評があります。店舗数は1300店以上で第2位ですが、系列グループにある星野珈琲店を加えれば1500店以上出店しています。
コメダ珈琲店
コメダ珈琲店はコメダHDが運営するカフェチェーンです。1968年の創業で愛知県を中心に展開していました。そして近年は全国的に出店を進めることで、850店以上にまで成長しています。シロノワールと呼ばれるデザートが有名です。
喫茶室ルノアール
喫茶室ルノアールは銀座ルノアールが運営するカフェチェーンです。1964年の創業以降、高単価のカフェとしてブランドを築き上げてきました。しかし1990年代以降は、上記のカフェチェーンの進出に対抗し、低価格帯のカフェを展開してます。
大手外食チェーンが参入したカフェ
コーヒーは外食産業では幅広く扱われているメニューです。そのため大手外食チェーンは資本力を活かして、カフェチェーンを展開しています。
サンマルクカフェ
サンマルクカフェはサンマルクホールディングスが運営するカフェチェーンです。ベーカリーレストランサンマルクで成功後、1999年に1号店をオープンさせ、現在は450店以上展開しています。レストランで扱っているパンを活用したデザートメニューが豊富です。
むさしの森珈琲
むさしの森珈琲は外食最大手のすかいらーくホールディングスが運営しているカフェチェーンです。2015年に1号店をオープン後、60店以上を展開しています。他のカフェチェーンに比べ顧客1人あたりのスペースを広くとっており、快適性を重視した店舗づくりになっています。
マックカフェ・バイ・バリスタ
マックカフェ・バイ・バリスタは日本マクドナルドHDが運営するカフェチェーンです。通常のマクドナルド店舗にカフェショップを併設する形で出店しています。全国で130店舗以上を展開しており、他のカフェチェーンに流出した顧客を取り戻す狙いがあるようです。
<参考情報>
★ 他の業界動向も知りたい場合は 注目業界一覧 をご覧ください★ |
飲食業界への転職
飲食業界への転職を考えている方は、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントに相談すれば、業界や仕事内容などについてきっちりと説明してくれます。また、各社の 選考の突破率を向上させるために、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を受けることもできます。
また、自分だけでは見つけることのできない企業を紹介してくれるかもしれませんし、飲食業界以外の様々な仕事も紹介してくるので、転職先の幅を広げることができます。
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カフェ主要ブランドの店舗数ランキング
順位 | ブランド名 | 運営会社 | 店舗数 |
1 | スターバックスコーヒー | スターバックスコーヒージャパン | 1,553店 |
2 | ドトールコーヒーショップ | 1,311店 | |
3 | ミスタードーナツ | ダスキン | 1,003店 |
4 | コメダ珈琲店 | コメダHD | 896店 |
5 | タリーズコーヒー | タリーズコーヒージャパン (伊藤園) |
747店 |
6 | サンマルクカフェ | サンマルクHD | 470店 |
7 | PRONTO | サントリーHD | 346店 |
8 | 星乃珈琲店 | 日本レストランシステム (ドトール・日レスHD) |
253店 |
9 | 珈琲館 | C-United | 240店 |
10 | 上島珈琲店 | UCCHD | 182店 |
11 | カフェ・ベローチェ | C-United | 178店 |
12 | マックカフェバイバリスタ | 日本マクドナルドHD | 135店 |
13 | 喫茶室ルノアール | 銀座ルノアール | 117店 |
14 | むさしの森珈琲 | すかいらーくHD | 62店 |