データで見る理美容業界
縮小傾向が続く理美容業界の市場規模
人口減少とともに理美容市場規模は縮小が続く
矢野経済研究所によると、2019年度の理美容市場規模は、2兆1,253億円となりました。前年度の2兆1,382億円から0.60%の減少です。
理美容市場規模は、なだらかに減少してきています。減少幅は平均すると毎年1%未満の水準ではありますが、過去9年間毎年減少しています。人口がさらに減少することが見込まれている中、理美容市場規模は今後も減少が続くものと思われます。
※ 矢野経済研究所より
美容と理容を比較すると理容市場の縮小のスピードが速い
矢野経済研究所は理容と美容のそれぞれの市場規模を発表しています。
2019年度の美容市場は1兆4,966億円、理容市場規模は6,287億円でした。1970年代までは理容師が美容師よりも多く、理容室がメインでしたが、現在では、美容市場が理容市場の2倍以上の規模になっています。
美容市場、理容市場ともに縮小傾向が続いていますが、理容市場のほうが縮小スピードが速いです。2010年度~2019年度の年平均の減少率を比較すると、美容市場が0.63%に対して、理容市場は1.04%。理容市場が美容市場の1.6倍のペースで縮小が進んでいるということになります。
※ 矢野経済研究所より
理容室・理容師は減少し続ける一方で、美容室・美容師は増加が続いている
美容室の増加が理美容施設数の増加をけん引
厚生労働省の発表データによると、2018年度の理美容施設数は37万193施設と、前年の36万8,543施設から0.4%増加(施設数は1,650の増加)となりました。理美容市場規模は減少傾向にあるものの、施設数は毎年増加してきています。
理容室と美容室の合計施設数は増加しましたが、理容室と美容室で分けてみると、理容室は減少、美容室は増加という結果になりました。
2018年度の理容室数は11万9,053施設と、前年から1.6%の減少(施設数は1,912の減少)となる一方で、美容室数は25万1,140施設と、前年から1.4%増(施設数は3,562の増加)となりました。
※ 厚生労働省より
理容師が減少する一方で、美容師は増加傾向が続く
理美容施設数の傾向は、理容師、美容師の増加・減少にも影響しています。
2018年度の理容師数は21万8,030人と、前年から3,067人の減(1.4%減)となる一方で、美容師数は53万3,814人と前年から1万271人の増(2.0%増)となりました。
※ 厚生労働省より
理美容業界ランキング
理美容業界の上場企業のランキングをグラフで紹介します!
売上高ランキング
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理美容業界の上場企業一覧(売上高順)
理美容業界の上場企業の一覧です。
※ カッコ内は主な事業内容、展開するブランド(美理容室)です。
順位 | 企業名 |
1 |
キュービーネットホールディングス 売上高 :191億円 |
2 |
ビューティガレージ 売上高 :157億円 |
3 |
アルテサロンホールディングス 売上高 :85億円 |
4 |
田谷 売上高 :78億円 |
5 |
コタ 売上高 :75億円 |
6 |
アジュバンコスメジャパン 売上高 :47億円 |
7 |
NEW ART HOLDINGS 売上高 :29億円 |
8 |
コンヴァノ 売上高 :24億円 |
9 |
ヤマノホールディングス 売上高 :22億円 |
10 |
エム・エイチ・グループ 売上高 :17億円 |
11 |
ティビィシィ・スキヤツト 売上高 :17億円 |
12 |
ジェイ・エスコムホールディングス 売上高 :2億円 |