アサヒビールHDの事業内容、年収・業績の推移

アサヒビールHDの事業内容、年収・業績の推移

ビール販売で国内首位のアサヒグループホールディングス(以下、アサヒグループHD)。
アサヒグループHDの事業内容、年収と業績の推移をご紹介します。

アサヒグループHDの事業内容

アサヒグループHDは、1889年に大阪麦酒会社が創業されたことから歴史が始まります。一時期は経営難に陥り住友銀行(現、三井住友銀行)から経営再建のために経営陣が送り込まれるなど多難な時期もありました。

現在は、東京に本社を置き、ビール販売では9年連続で国内首位となり、安定した業績を維持しています。また、更なる成長を実現するために、海外での大型M&Aを積極的に展開しています。

ちなみに、ワインショップを展開するエノテカはアサヒグループのグループ会社です。酒類や飲料などの製造や卸売だけでなく、小売販売事業も展開しています。

アサヒグループの事業

アサヒグループの事業は、酒類事業、飲料事業、食品事業、国際事業の4つのセグメントに分かれています。

酒類事業

酒類事業は、アサヒグループの主力事業で、グループ会社のアサヒビール株式会社を中心に国内で酒類の製造販売事業を展開しています。アサヒスーパードライや、贅沢搾り、ブラックニッカなどの酒類を販売しています。

飲料事業

飲料事業は、グループ会社のアサヒ飲料を中心に事業展開しており、酒類以外の飲料の製造販売を行っています。2012年に、味の素からカルピス株式会社を買収しており、カルピスの製造販売も行っています。主な商品は、ウィルキンソン、三ツ矢、ワンダやカルピスです。

食品事業

食品事業は、グループ会社のアサヒグループ食品が事業展開しています。ミンティアや、サプリメントのディアナチュラ、ベビーフードなどの販売を行っています。

国際事業

国際事業では、アサヒブランドの酒類、飲料の販売事業を展開する一方で、M&Aにより積極的に事業を拡大させてきました。
海外M&Aについては、2009年頃から本格的にはじめており、特に、欧州や豪州で積極的にM&Aを行ってきました。
2016年~2017年にかけて、欧州のビール会社の買収に合計1兆2,000億円もの巨額投資を行い、欧州でのビール事業を拡大させてきました。
直近では、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブから、1兆2,000億円で、豪州でのビール最大手カールトン&ユナイテッドブリュワリーズを買収することで合意しました。

アサヒグループの事業セグメント別の売上高・利益

アサヒグループは、2010年前後までは、酒類事業が売上の6割以上、営業利益では8割を稼いでいましたが、積極的なM&Aによって、酒類事業への依存度が低下してきています。

2018年12月期の酒類事業の売上構成比は41.3%、次に大きい国際事業の売上構成比は32.0%となりました。前年の2017年12月期は、酒類事業が44.4%、国際事業が28.4%でした。

また、事業利益で見ると、酒類事業の事業利益の構成比は、2017年12月期の50.3%から、2018年12月期には43.5%に低下し、国際事業の構成比が28.0%から37.0%に増加しています。

積極的なM&Aにより、国内酒類事業の一本足打法から、国内事業と国際事業でバランスの取れた事業ポートフォリオを構築できつつあります。

アサヒグループHDの平均年収、従業員数

従業員数

2018年12月末のグループ従業員数は、2万8,055名でした。積極的なM&Aにより、グループ従業員数は右肩上がりに増加してきましたが、2018年12月期については、国際事業でインドネシア事業の売却を行ったため、前年からグループ従業員数が減少しています。

尚、持株会社のアサヒグループHDの従業員数は287名(2018年12月期)でした。

平均年収

2018年12月期のアサヒグループHDの平均年収は1,094万円でした。過去の推移を見ると1,000万円前後で推移していましたが、2018年12月期は約1,100万円に上昇しました。

※ 平均年収は、アサヒグループホールディングス株式会社の平均年収です。アサヒグループ全体の平均年収ではありません。

アサヒグループHDの業績推移

売上高

2018年12月期の売上高は、前年比1.7%と微増の2兆1,203億円となりました。主力の酒類事業が前年比4.1%減となる中、国際事業が12.0%増となり、売上増をけん引しました。

2019年12月期の売上高は、1.5%増の2兆1,530億円を計画しています。

尚、豪州ビール最大手のカールトン&ユナイテッドブリュワリーズの買収完了は、2020年1月~3月の予定のため、2019年12月期の売上への影響はない予定です。

売上総利益

2018年12月期の売上総利益は、前年比3.5%増の8,170億円となりました。アサヒグループの売上総利益は年々上昇しており、2018年12月期は前年から0.6%改善し38.5%となりました。

営業利益・純利益

2018年12月期の営業利益は、前年比15.6%増の2,118億円となりました。当期純利益は8.7%増の1,509億円となりました。

アサヒグループの営業利益率は、年々上昇しており、2018年12月期の営業利益率は、前年から1.2%改善し10.0%となっています。
事業別の収益を見ると、国際事業の利益率の上昇率が最も大きく、全体の収益率の上昇に寄与しています。

実質営業キャッシュフロー

アサヒグループの実質営業キャッシュフロー(営業キャッシュフローから運転資金の増減を除いたキャッシュフロー)を見てみます。実質営業キャッシュフローは、企業がその年に稼いだ金額を表しています。
アサヒビールの実質営業キャッシュフローは、積極的な海外M&Aもあり、年々増加しており、稼ぐ力が確実についてきていることがわかります。

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