イグニスの将来性・安定性・働きがい|転職魅力度と投資魅力度を徹底解説!

イグニスの将来性・安定性・働きがい|転職魅力度と投資魅力度を徹底解説!

マッチングアプリ『with』やINSPIXを展開する株式会社イグニス。

代表取締役である銭氏、鈴木氏によって2010年に設立され、現在は東証マザー巣に上場しています。

この記事では、イグニスに興味がある人、転職を考えている人や、株式投資を考えている人に、イグニスの事業内容、業績、口コミを分析して、イグニスを徹底解説します。

イグニスの総合評価

イグニスを、①安定性、②成長力、③社員による評価の3つの観点から4段階で評価してみました。

※ 4段階評価:◎(かなりいい)、〇(まあまあ)、△(イマイチ)、×(全然ダメ)

安定性の評価
  • エンターテック事業もまだ本格リリース前で安定的な収益を確保できるかは未知数。マッチング事業のみが安定的に成長。
  • マッチング事業、エンターテック事業ともにKPIは安定的に改善しており、今後はある程度は安定していくと思われるものの、ミッションを考えると、安定に満足するとは思えず、チャレンジし続けると思われる。会社として、安定よりもチャレンジを優先する可能性はある。
成長力の評価
  • マッチング事業、エンターテック事業、その他事業のいずれも成長局面にある事業で、今後一定期間は高い成長が続くと思われる。
  • マッチングアプリwithが堅調に成長している。広告の回収効率も改善してきていること、口コミによる新規登録も増加していることから、今後も堅調に成長するものと思われる。
  • エンターテック事業についてもKPIは改善している。プラットフォームであるINSPIX Worldが本当に爆発的な成長をするかどうかは未知数ではあるが、IPのKPIであるフォロワー数は安定的に増加しており、少なくともINSPIX Worldが大コケするリスクはかなり低いと思われる。
  • 多額の営業貸付金が残る懸案の医療機関向けSaaSについても、利用者数は増加してきており、今後営業貸付金の回収が進み、将来的な収益化が期待できる。
社員による評価
  • ワークライフバランスが取れて、働き方の自由度の高い職場。ただ、自主性がないと成長機会はあまりない模様。
  • 社長のリーダーシップ、カリスマ性が会社の成長をけん引。優秀な人材も多数いる。
  • 新しい事業や革新的なサービスにチャレンジしたい方にとっては非常に楽しい職場のようですが、受け身な方にはあまり合わない職場かもしれない。

 

イグニスの事業概要

イグニスはマッチング事業、エンターテック事業を中心に事業展開を行っています。また、これらの事業以外にも、HR Tech、医療機関向けSaaSやVR医療なども提供しています。

マッチング事業

イグニスの現在の稼ぎ頭はマッチング事業で、恋愛・婚活マッチングサービス『with』を提供しています。『with』は、メンタリストDaiGoが監修したアプリとしても注目を浴びています。

2020年9月時点の会員数は370万人と前年から140万人も会員数が増加しています。その結果、売上高も前年の29.6億円から14.1億円も増加し、43.7億円に成長し、13.3億円の営業黒字を叩き出しています。

広告回収効率が改善してきており、今後も安定的な成長が期待できそうです。

エンターテック事業やその他事業はまだまだ投資フェーズの事業の中で、収益化を達成したマッチング事業。マッチング事業が稼いだ利益を、投資フェーズの事業への成長資金として活用するという好循環が生まれつつあります。

その意味でも、マッチング事業は、イグニスの中長期的な成長を実現させるための重要な事業となっています。

イグニス決算説明会資料より抜粋)

エンターテック事業

エンターテック事業については、プラットフォームとIPの2つから構成されています。IPについては、すでにサービスを展開しており、急成長を遂げています。プラットフォームであるINSPIX Worldについては、現在開発を進めており、いよいよ2021年中にリリースできる予定です。

2021年度のエンターテック事業の売上計画として2020年度の約3倍の9億円を公表しています。銭社長によると、この売上計画は、保守的で、内部ではもっと高い売上目標を設定しているとのことです。INSPIX Worldのリリースによって、エンターテック事業がいよいよ本格的に軌道に乗ることが期待されます。

イグニス決算説明会資料より抜粋)

その他事業

多額の営業貸付金が残る医療機関向けSaaS『FOREST』

長年、株主から懸案事項として見られていた医療機関向けSaaS『FOREST』が、いよいよ収益化が見込める段階になりました。

医療機関向けSaaS『FOREST』は、事業化のために、提携している医療機関向けに貸付けを行っており、12億円もの営業貸付金残高が残っています。事業化のために、パートナー企業・団体に対して多額の貸し付けを行うこと自体、あまり一般的ではありません。さらに株主が懸念していたのは、多額の営業貸付金が未回収のまま何年もバランスシートに計上されてきたことです。

銭社長は、FOREST事業について、将来の収益化について自信を持っており、そのために多額の貸付けを行ったようですが、2018年度にはこの営業貸付金のほぼ同額の貸倒引当金を計上することとなりました。これは、回収できる可能性が極めて低くなったことを意味しています。ただ、貸倒引当金を計上した段階でも、銭社長としては、会計とビジネスは別の判断をしており、FOREST事業については、将来的に収益を生み出す事業であり、営業貸付金の回収についても問題ないと自信を見せていました。

イグニス決算説明会資料より抜粋)

多額の営業貸付金が残る医療機関向けSaaS『FOREST』もいよいよ収益化が見込める段階に

株主が心配をしていた営業貸付金ですが、ようやくFORESTの利用者が一定レベルまで増加してきており、いよいよ回収を開始できる段階になりつつあるようです。

銭社長によると、2021年から営業貸付金の回収が始まり、その後FOREST事業の収益化、近い将来にはマッチング事業に並ぶ収益の柱に成長する見込みであると説明しています。

営業貸付金の回収については、まだこれからではありますが、ついに営業貸付金の回収が始めることを発表してくれました。営業貸付金の回収が始まり、株主としての懸案事項が近い将来解消されることを期待したいです。

イグニス決算説明会資料より抜粋)
イグニス決算説明会資料より抜粋)

イグニスの経営陣・社員

経営陣

株式会社イグニスは、銭社長と鈴木CTOによって2010年に設立されました。

社名のイグニスはラテン語で「火」を意味する言葉です。企業サイトの代表メッセージでも書かれていますが、「我々は、次のあたりまえを創り続けることで世界を進化させたい。高い志を持ち、仕事に燃える集合体でありたい。」といった想いをもっている方々です。

これまでイグニスが行ってきた事業、プロジェクト、そして現在行っている事業やプロジェクトを見てみても、新しいこと、革新的なことを産み出すことに常にチャレンジしてきていることがよくわかります。

銭社長の話を聞いてみると、ユーザーが何を求めているのか、ユーザーに価値のあるものは何かを徹底的に考え抜いています。銭社長は、現在展開している事業に対しても、熱を帯びながらも、極めて客観的に分析を行って、今後の事業の成長を展望しています。

日本国内には様々な経営者がいますが、熱量とともに冷静さを兼ね備え、ユーザーのニーズをしっかりととらえた上で、果敢に挑戦を続ける銭社長のような経営者はほとんどいないと思います。

イグニスは、さまざまな事業やサービスを展開していて、一見するとまとまりのない会社にように見えますが、ミッションでもある「次のあたりまえを創る。何度でも」を実際に行っている革新的な会社だと思います。

このような会社を実現した創業者である銭社長、そして鈴木CTOには、今後もイグニスの成長をけん引して、イグニスが、「何度でも」「次のあたりまえ」になるような革新性とともにユーザーに受け入れられるサービスを創り続けることを期待したいです。

経営理念

世界にインパクトを与えなければ、気がすまない
イグニス企業サイトより)

Mission

次のあたりまえを創る。何度でも
イグニス企業サイトより)

社員による評価

社員による評価は社員口コミサイトOpenworkで見ることができます。

イグニスの社員による評価は、業界としては平均的な水準です。

ワークライフバランスは取りやすく、働き方の自由度も高いようです。一方で、受け身でいると、成長機会が乏しいようで、自主性のある方のほうが向いている会社かもしれません。

社長の鋭い嗅覚、実行力・カリスマ性、リーダーシップによってさまざまな事業が立ち上がっているようです。また、優秀な人材も多数いるため、成長したいと考えている方には、刺激をもらえて自身を成長させられる職場環境のようです。

成長途上にある会社では、このような社長の存在は不可欠ですが、社員の中にはトップダウンですべての物事が決まってしまうといった印象を持っていてネガティブなコメントをしている方もいます。

カリスマ性、リーダーシップのある社長とともに、新たな事業やプロジェクトに前向きにチャレンジできるような方に合う会社かと思います。

openworkより)

イグニスの収益の状況

イグニスの成長力

低成長に見えるが各事業を見ると着実な成長を遂げており今後に期待

イグニスの2020年度(2020年9月期)の売上高は56.83億円でした。前年の55.71憶円から増加はしましたが、この業界の企業としては売上成長率は、一見すると高くないように見えます。

実際に、2016年度、2017年度も55億円台の売上を上げており、そこから見ると全然成長していないように見えます。

ただ、もう少し詳しく見ると、決して低成長の会社ではなく、着実に高成長を遂げつつあり、今後に期待できることがわかります。

以下のグラフは、過去2年間のイグニスの四半期毎の売上を示しています。全体の売上(青色のバー)は、やはりこの2年間も低成長が続いています。

ただし、イグニスの主力事業でもあったゲーム事業については、株式会社ドリコムに売却しており、今後はマッチング事業とエンターテック事業を主軸にして事業運営がされます。

売却したゲーム事業を除く売上(赤色のバー)を見ると、極めて安定的に売上を伸ばしてきていることがわかります。2018年10月~12月は6.92憶円だった売上が、2020年7月~9月には14.53憶円と、この2年間で2倍以上も売上が増加しています。

ここからは、イグニスの各事業の売上について少し詳しく見てみます。

イグニスの売上の9割以上を稼ぎ成長をけん引するマッチング事業

イグニスの現在の主力事業は、マッチングアプリ『with』を運営するマッチング事業です。2020年7月~9月の売上高は13.45憶円と、全体の売上の9割以上を占めています。マッチング事業の売上の急成長が、イグニスの売上成長をけん引しています。

今後がマッチング事業の成長が続くかどうかは、広告回収効率から判断することができます。

イグニスの広告回収率は2018年頃は「1」を切っていました。つまり、広告を打っても利益ができない状態だったということです。ただ、その後、広告回収率は基準の「1」を超えて、今では1.5前後で安定的に推移しています。

つまり、広告を打って顧客を獲得して売上を伸ばすとともに、安定的に利益を出せる状態になっています。

今のところ、広告回収率が悪化する兆候は見えていません。当面は安定した広告回収率のもと、売上、利益ともに成長していくと思われます。

イグニス決算説明会資料より)

投資フェーズから事業化フェーズに移りつつあるエンターテック事業

まだまだ全体に占め割合は少ないですが、今後にかなり期待できるエンターテック事業。いよいよ注目のINSPIX Worldのリリースが近づいてきていて、投資フェーズから事業化フェーズに移りつつあります。

エンターテック事業は、プラットフォームとIPに分かれています。今はIPによる売上のみですが、IPだけでも異常な伸びで成長をしています。

重要なKPIであるフォロワー数も順調に増加してきていて、今後もIPによる売上増が期待できそうです。

2021年にリリースを予定しているINSPIX Worldによって、IPに加えてプラットフォームによる売上があがることで、エンターテック事業がさらに成長することが予想されます。

イグニス決算説明会資料より)

イグニスの収益力

一見すると赤字が続くよくない状況に見えるが・・・

マッチング事業とエンターテック事業の成長によって、今後の成長が期待できるイグニスですが、収益についても見てみます。

残念ながらイグニスは3年連続で営業赤字を計上していて、収益を上げていない状況です。

ただ、利益についても、各事業ごとの利益を見ると、決して状況が悪いということではないことがわかります。

エンターテック事業の開発コストが重いがコントロールできている

以下のグラフは、過去2年間の各事業の営業損益の推移を示しています。

稼ぎ頭のマッチング事業は、着実に利益を伸ばしています。不安要素は全くないようで、今後も売上増による利益の増加が期待できそうです。

イグニスの営業赤字の原因は、エンターテック事業によるものです。ただ、この赤字はあくまで先行投資によるもので、ある種計画的に開発コストを重くしています。INSPIX Worldがまだリリースしていない状況では、このように開発による先行投資によって赤字になることは致し方ないことで。

INSPIX Worldがリリースしてからも、エンターテック事業の損益に改善の兆しが見えなければ、少し問題視すべきかもしれませんが、現段階では、リリース前の先行投資がかさんでいるだけです。マッチング事業が極めて安定していて、エンターテック事業への開発投資をストップすれば、すぐに黒字になる状況でもあるので、むしろ、開発がひと段落した後の、エンターテック事業に期待したいいのではと思います。

まとめ

  • 一見安定していないように見えるが、マッチング事業で確実にキャッシュを得られる状態になりつつあり、そのキャッシュを用いて、重点事業のエンターテック事業への投資を行っている。会計上費用計上しており、費用先行になっている。赤字は計上しているものの、安定収益事業と、重点投資事業とをコントロールできる状態に入っている。
  • その他事業についても可能性はありそうではあるが、売上規模がかなり小さいので、過度な期待はできない。
  • 医療機関向けSaaS「FOREST」について、銭社長は自信を持っており、2021年9月期から営業貸付金の回収が開始し、将来的にはwith(マッチングアプリ)並みの事業に成長すると発言している。これまでの発言を踏まえても、この発言は信用力はあるのではと思われる。
  • イグニスは、銭社長のカリスマ性、天才的なセンスによって、新たな事業を創出し、成長してきている。彼によって、秋元康、松尾教授、DaiGoが、イグニス株式会社の子会社パルスに出資参加するなど、銭社長のカリスマ性によって、今後も成長を続けるだろう。
  • 一方で、さまざまな事業を創出するイグニスだが、中長期的な観点では、銭社長のカリスマ性、リーダーシップでどこまで成長を続けるのか疑問。

イグニスに転職するためには

イグニスに転職する方は、イグニスの採用ページから応募することも可能ですが、転職エージェントに一度相談してから、応募することをおすすめします。

尚、転職エージェントに登録するときは、できれば4社の転職エージェントに登録することをおすすめします。

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーがあなたの転職のサポートをしてくれます。

キャリアアドバイザーも人ですから、キャリアアドバイザーによっては合う合わないがあります。
あなたに合ったキャリアアドバイザーに出会うためにも、複数の転職エージェントに登録することがおすすめです。

転職を成功させた人は、平均4社の転職エージェントに登録しているので、最低3社、できれば4社の転職エージェントに登録しましょう。

 

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