ドラッグストア・調剤薬局業界の売上高・営業利益ランキングと、 ドラッグストア・調剤薬局 業界の業界の動向をご紹介します。
また、転職エージェントとして、多くの方の転職をサポートした経験から、ドラッグストアや調剤薬局へ転職を進めるにあたってのステップもご紹介します。
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ドラッグストア・調剤薬局業界の動向
2019年の売上高首位はツルハホールディングス
2019年のドラッグストア・調剤薬局業界の売上ランキング首位は、ツルハホールディングス(以下、ツルハHD)となり、ウエルシアホールディングス(以下、ウエルシアHD)から首位の座を奪い取りました。売上高は,824億円。2位は、昨年首位のウエルシアHD。売上高は7,791億円でした。
ツルハHDは、2018年5月に愛知県でドラッグストアと調剤薬局を展開するビー・アンド・ディーグループを買収し、売上高を16.2%も増加させ、業界首位に躍り出ました。
昨年首位のウエルシアHDも、株式会社一本堂や株式会社MASAYAの買収などにより、売上高を前年比12.1%増加させましたが、ツルハホールディングスの売上には及ばず、業界2位となりました。
業界大手では、業界7位のココカラファインをめぐって、業界4位のマツモトキヨシホールディングス(以下、マツモトキヨシHD)と業界5位のスギホールディングスが経営統合をめぐって争奪戦を繰り広げています。
どちらが勝っても、経営統合すれば、業界首位に躍り出ることになります。
マツモトキヨシHDは、2016年まで20年以上も業界首位の座を維持していました。今回の争奪戦に勝利し、業界首位の座を奪還できるのでしょうか。
コスモス薬品、クスリのアオキ、ゲンキー、薬王堂も躍進
ツルハHDとウエルシアHD以外では、業界3位のコスモス薬品、11位のクスリのアオキホールディングス(以下、クスリのアオキHD)、17位のGenky DrugStores(以下、ゲンキー)、20位の薬王堂の売上の伸びが高かったです。
各社の売上高の成長率は、コスモス薬品が9.5%、クスリのアオキHDが13.4%、ゲンキーが9.5%、薬王堂が10.5%でした。
それぞれの特徴は、M&Aではなく、自社の新規出店により売上高を伸ばしたことです。
ドラッグストア業界は、ツルハHDやウエルシアHDのように、積極的なM&Aによって成長する企業が目立っていました。一方で、企業の買収価格が高止まりしているとの指摘もあり、M&Aによる成長も徐々に厳しくなってきているようです。
今後は、M&Aによる成長ではなく、自社の新規出店による自力の成長力がある企業が勝ち残っていくかもしれません。
調剤薬局は苦戦
ドラッグストア大手が、積極的なM&Aや新規出店によって、規模を拡大させ、売上高も増加させている一方で、調剤薬局は苦戦を強いられています。
ドラッグストア事業と調剤薬局事業を展開する上場企業の売上高の成長率を比較してみたところ、ドラッグストア事業を展開する企業の2018年から2019年の売上成長率は、7.9%でした。一方で、調剤薬局については、マイナス0.4%と売上高が減少してしまっています。
2018年度の診療報酬改定により、薬の公定価格が引き下げられたことが主因ですが、ドラッグストア大手が利益率の高い調剤薬局を拡大させていることもあり、競争環境が激しくなっていることも要因です。
ドラッグストア大手は、調剤専門店とともに、既存のドラッグストアの中に調剤サービスを提供する調剤併設店を拡大させています。
ドラッグストア・調剤薬局業界ランキングまとめ
売上高ランキング(上位10社)

営業利益ランキング(上位10社)

ドラッグストア・調剤薬局への転職の進め方
転職活動の5つのステップ
転職活動は、大きく分けて5つのステップに沿って進めます。
①事前準備・情報収集 ②履歴書・職務経歴書の作成 ③転職エージェントとの面談・相談 ④応募、面接 ⑤内定、入社 |
③の転職エージェントとの面談・相談は、①事前準備・情報収集、②履歴書・職務経歴書の作成と同じタイミングでして頂いても大丈夫です。
初めて転職する方は、転職をどう進めたらいいかわからないでしょうから、転職エージェントに早めに相談しても大丈夫です。
ただし、全く準備せずに相談せずに、ある程度は考えの整理や事前準備をしてから転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職を成功させるために転職エージェントを使うべき3つの理由
転職を成功させるためには、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職サイトや企業の採用ページから直接応募することもできるので、転職エージェントに頼らなくても、転職活動を進めることはできます。
ただ、転職を成功させるためには、転職エージェントを使うべき理由が3つあります。
①転職エージェントからしか応募できない求人がある
企業の求人は、企業の採用ページや転職サイトにも掲載されていないものもあります。非公開求人は、企業が信頼している転職エージェントだけに伝えているので、転職サイトや採用ページからは応募することができません。非公開求人を知らずに転職活動をするのは、選択肢を狭めることになってしまいます。
②転職エージェントが履歴書・職務経歴書作成や面接対策のサポートをしてくれる
転職エージェントに相談すれば、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策のサポートもしてくれますので、書類選考や面接を突破しやすくしてくれます。
③年収などの条件交渉をしてくれる
内定をもらったときにも、年収などの条件の交渉もお願いすることもできます。
数ヶ月後には入社する企業の方と、直接交渉することは気が引けますよね。転職エージェントに年収などの希望条件を伝えて、転職エージェント経由で交渉してもらうことで、スムーズに交渉を進めることができます。
転職エージェントは最低3つは登録する
転職エージェントに登録するときは、3~4社の転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントによって、合う合わないがありますし、持っている情報も違うので、3~4社の転職エージェントに登録・相談しながら進めたほうがいいです。
実際に、転職を成功させた人は、平均4社の転職エージェントに登録・相談しているようです。
複数の転職エージェントに登録して、転職情報やアドバイスを得ながら、進めていくことが転職の成功につながります。
おすすめの薬剤師転職エージェント
薬剤師・登録販売者の転職をお考えの方に、おすすめの薬剤師転職エージェントをご紹介します。
(薬剤師以外の職種での転職を考えの方にも、おすすめの転職エージェントを後半でご紹介していますので、薬剤師以外の方はここはスキップして頂いて大丈夫です)
薬剤師転職エージェントの選び方にはポイントがあります。
それは、あなたが転職や転職活動に対して不安に思っているかどうかです。
転職することは決めていて、早く転職したいという方は、自分に合った求人をスピーディに紹介してくれる転職エージェントがいいでしょう。
特にはじめて転職する方は、転職に対する不安や悩みが多いものです。そういった方は、転職への不安や悩みなどを相談できて、あなたに寄り添った手厚いサポートをしてくれる転職エージェントがおすすめです。
手厚いサポートをしてくれる転職エージェントを希望している方は、マイナビ薬剤師、
薬キャリエージェント、ファルマスタッフ、薬剤師転職ドットコムに登録しましょう。
多くの求人からスピーディに自分に合った求人を紹介して早く転職したい方は、マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、薬キャリがおすすめです。
それぞれの転職エージェントの特徴を紹介します。
マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職エージェントのサポートを重視する方にも、多くの求人から自分に合った求人を見つけたい方のどちらにもおすすめの転職エージェントです。
マイナビ薬剤師は、利用者満足度5年連続No.1を獲得しており、利用した方から高評価を得ています。
全国14ヶ所に拠点があり、地方の方でも対面でのカウンセリング面談を受けることができます。面談では、応募者に寄り添って親身になってアドバイスをしてくれることで評判です。
求人数は5万件以上あり、調剤薬局、ドラッグストア、医療機関や法人企業などの求人を幅広く取り揃えていますので、多くの求人から自分に合った求人を見つけることができます。
転職エージェントに手厚いサポートを期待している方も、スピーディに早く転職したい方も、マイナビ薬剤師に登録することをおすすめします。
リクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師は、人材サービスで日本最大手のリクルートグループが運営する薬剤師向けの転職サービスです。求人数は3万5千件以上あります。
対面面談は東京のみで、地方の方は電話での面談になります。
リクナビ薬剤師は、「最短3日で転職可能」をうたっています。応募者に合った求人をスピーディに紹介して、転職活動を早く進めることができます。
人材サービス業界で圧倒的な実績のあるリクルートグループだけあって、キャリアアドバイザーのクオリティも高く、自分に合った転職先に早く転職したいという方のニーズに合わせて、応募者に合った求人の紹介と転職活動のサポートをしてくれます。
求人数も多いので、多くの求人から自分に合った転職先を見つけて、早く転職したいという方には、リクナビ薬剤師がおすすめです。
薬キャリ

『薬キャリ』は、求人数6万件以上、年間2万人以上の薬剤師が利用する業界最大級の薬剤師転職サイトです。調剤薬局、ドラッグストア、医療機関や法人企業など幅広い業種の求人をカバーしています。
利用者満足度95%、登録した日に最大10件の求人紹介を受けることができます。求人数も多いので、自分に合った求人を見つけて早く転職したいという方におすすめです。
薬キャリには約30社の転職エージェントが求人を掲載しており、自分にあった転職エージェントを見つけることもできます。
薬キャリは、薬剤師の方が転職するときに登録する定番の転職サイト・エージェントです。転職エージェントからの手厚いサポートがほしいという方も、まず薬キャリに登録して、情報収集してみましょう。
薬キャリエージェント

薬キャリエージェントは、 薬キャリを運営しているエムスリーキャリア株式会社が行っている薬剤師転職エージェントサービスです。
薬キャリに登録したけど、しっかりしたサポートがほしいという方は、薬キャリエージェントも是非登録してみてください。
医療業界での実績のあるエムスリーキャリアが行っていますので、コンサルティング力には定評があって、コンサルタント満足度95%と高い満足度のエージェント
東京以外では、対面でのカウンセリング面談ができませんが、電話での面談は可能です。
薬キャリに登録して求人情報を収集して、薬キャリエージェントで転職エージェントと相談しながら具体的に転職活動を進めるという方は多いです。
薬キャリエージェントに登録すれば、情報量とサポートを両方受けることができるので、スムーズに転職活動を進めることができます。
ファルマスタッフ

『ファルマスタッフ』は、薬剤師転職支援19年の実績、転職相談満足度96.5%。5万件以上の求人数を保有しています。
調剤薬局を展開する日本調剤グループが運営しており、調剤薬局への転職に強い転職エージェントです。もちろん、医療機関、ドラッグストアや法人企業の求人紹介もしてくれますので、安心してください。
全国15ヶ所に拠点がありますので、地方在住の方でも、対面でカウンセリング面談を受けることができます。
地方在住の方で対面で面談をしたい方、転職活動の悩み相談やアドバイスがほしい方、はじめて転職をする方には、マイナビ薬剤師と合わせて、ファルマスタッフへの登録をおすすめします。
薬剤師転職ドットコム

薬剤師転職ドットコムは、コンサルティング力には定評があり、応募者の希望に合った求人の紹介を徹底しており、利用者満足度95.7%の高い評価を得ています。
薬剤師転職ドットコムは、平均年収アップ率127%の実績があり、年収をアップさせたい薬剤師の方におすすめです。
薬剤師転職ドットコムに登録すると、「受かる面接マニュアル」がもらえたり、応募書類の書き方、面接対策や面接同行など手厚いサポートを受けることができます。
転職エージェントからの手厚いサポートがほしいという方は、マイナビ薬剤師、 ファルマスタッフとともに、薬剤師転職ドットコムへの登録をおすすめします。
▼参考記事
おすすめの転職エージェント(薬剤師以外の方向け)
薬剤師以外の職種での転職をお考えの方におすすめの転職エージェントをご紹介します。
リクルートエージェント

幅広い業界・企業の求人から自分に合った求人を選びたい方におすすめ
求人数・実績No.1の国内最大手の転職エージェントです。求人数は28万8,000件以上!
最大手だけあり、キャリアアドバイザーからのサポートだけでなく、転職の成功へ向けたセミナーも開催するなど、充実したサポート体制が整っています。
幅広い業界・求人から自分に合った求人を選びたいとお考えの方におすすめの転職エージェントです。
リクルートグループが運営している転職サイト「リクナビNEXT」にも登録することで、効率的に転職活動を進めることができます。
doda

業界に精通したアドバイザーに相談したい方におすすめ
業界最大級の転職エージェントのdoda。リクルートエージェントに次ぐ業界2番手で、求人数は13万6,000件以上。豊富な求人から自分に合った求人を選ぶことができます。
dodaの強みは、各業界に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍していること。多くのアドバイザーは、担当している業界出身ですので、業界についての知識・経験に基づいたコンサルティング力には定評があります。
業界に精通したアドバイザーに相談して、業界や企業についてのより詳細な情報を得たい方は、dodaがおすすめです。
パソナキャリア

定評のある手厚いサポートを受けながら転職活動を進めたい方におすすめ
『パソナキャリア』は、手厚いサポートに定評のある転職エージェントです。求人数は3万9,000件以上、全国をカバーしています。転職に不安や悩みがあって、キャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進めたい方におすすめです。
パソナキャリアは、履歴書や職務経歴書のアドバイス、面接対策などのサポートだけでなく、カウンセリングを通してあなたに合った求人の紹介、転職の悩み相談などもしてくれます。
特に東京近郊、大阪、名古屋に強いですが、地方求人もあるので、地方の方でも利用可能です。
ドラッグストア・調剤薬局業界 上場企業一覧(売上高順)
順位 | 企業名 |
1 |
ツルハホールディングス 売上高 :7,824億円 |
2 |
ウエルシアホールディングス 売上高 :7,791億円 |
3 |
コスモス薬品 売上高 :6,111億円 |
4 |
マツモトキヨシホールディングス 売上高 :5,760億円 |
5 |
スギホールディングス 売上高 :4,885億円 |
6 |
サンドラッグ 売上高 :4,112億円(※ドラッグストア事業) |
7 |
ココカラファイン 売上高 :4,006億円 |
8 |
クリエイトSDホールディングス 売上高 :2,863億円 |
9 |
アインホールディングス 売上高 :2,756億円 |
10 |
カワチ薬品 売上高 :2,649億円 |
11 |
クスリのアオキホールディングス 売上高 :2,509億円 |
12 |
日本調剤 売上高 :2,457億円 |
13 |
クオールホールディングス 売上高 :1,341億円(※保険薬局事業) |
14 |
キリン堂ホールディングス 売上高 :1,296億円 |
15 |
バローホールディングス 売上高 :1,278億円(※ドラッグストア事業) |
16 |
総合メディカルホールディングス 売上高 :1,063億円(※薬局事業) |
17 |
Genky DrugStores 売上高 :1,039億円 |
18 |
スズケン 売上高 :947億円(※保険薬局事業) |
19 |
東邦ホールディングス 売上高 :932億円(※調剤薬局事業) |
20 |
薬王堂 売上高 :918億円 |
21 |
メディカルシステムネットワーク 売上高 :907億円(※調剤薬局事業) |
22 |
サツドラホールディングス 売上高 :846億円 |
23 |
トーカイ 売上高 :418億円(※調剤サービス事業) |
24 |
ファーマライズホールディングス 売上高 :406億円(※調剤薬局事業) |
25 |
メディカル一光 売上高 :312億円 |
26 |
ファルコホールディングス 売上高 :170億円(※調剤薬局事業) |
27 |
札幌臨床検査センター 売上高 :104億円(※調剤薬局事業) |