レスターホールディングスの将来性・安定性・働きがい|転職魅力度と投資魅力度を徹底解説!

レスターホールディングスの将来性・安定性・働きがい|転職魅力度と投資魅力度を徹底解説!

ソニー製半導体/電子部品を主力に取り扱うエレクトロニクス商社であるUKCホールディングス(UKC)とバイテックホールディングス(バイテック)が合併して誕生したレスターホールディングス(レスターHD)。

この記事では、レスターHDに興味がある人、転職を考えている人や、株式投資を考えている人に、レスターHDの事業内容、業績、口コミを分析して、レスターHDを徹底解説します。

レスターHDに興味のある方は、是非ご覧下さい!

レスターHDの総合評価

レスターHDを、①安定性、②成長力、③社員による評価の3つの観点から4段階で評価してみました。

※ 4段階評価:◎(かなりいい)、〇(まあまあ)、△(イマイチ)、×(全然ダメ)

安定性の評価 旧バイテックは過去5年間の利益率は安定しているが、旧UKCは過去5年間で2度の営業赤字。利益率の高い事業(電子機器事業、環境エネルギー事業)は、まだまだ売上高は小さいが、今後成長し、全体の利益率の改善への寄与を期待したい。
成長力の評価 M&Aによる成長は期待できるものの、本業のオーガニックな高い成長はあまり期待できない。合併前の2社から同数の代表取締役を出しており、スピーディーかつスムーズな意思決定懸念あり。旧バイテック創業者で、レスターHD筆頭株主でもある今野CEOのリーダーシップ、手腕に期待。
社員による評価 上位2社と比較して、社員による評価が低いことが懸念。革新的ビジネスを創出できるかどうかは社員次第。社員の士気が低い状態では、今後の成長の種の実現も遠のくかも。

レスターHDの事業概要

レスターHDは、2019年4月にソニー製半導体/電子部品を主力に取り扱うエレクトロニクス商社であるUKCホールディングスとバイテックホールディングスが合併して誕生しました。

事業領域は、デバイス事業、EMS事業、調達事業、電子機器事業、システム機器事業、エネルギー事業、植物工場事業と多岐にわたっています。

主力はデバイス事業とEMS事業で、両事業が全体の売上の7割以上を占めています。
電子機器事業、システム機器事業、エネルギー事業や植物工場事業は利益率が高いのです。今のところ、全体の売上高の1割にも達していないですが、今後の成長に期待したいです。

レスターHD会社案内より抜粋)

また、レスターHDは、社会課題への取組として、医療用ガウンの製造・供給、働き方改革のソリューションなど、新たな領域にも積極的に取り組んでいます。

レスターHD決算補足説明資料より)
レスターHD決算補足説明資料より)

レスターHDの業界での位置づけ

レスターHDは、エレクトロニクス商社業界で第3位につけています。エレクトロニクス商社は数多く存在しており、売上高が1,000億円を超える企業だけでも15社以上もあります。
以下は、エレクトロニクス商社の売上高上位5社の売上高、営業利益、営業利益率です。

会社名 売上高
(億円)
営業利益
(億円)
営業利益率
マクニカ・富士エレHD 5,212 144 2.8%
加賀電子 4,436 100 2.3%
レスターHD 3,795 66 1.7%
丸文 2,876 24 0.8%
トーメンデバイス 2,604 45 1.7%

エレクトロニクス商社業界は、売上高1,000億円を超える企業が15社以上いる一方で、業界首位のマクニカ・富士エレHDでも売上高は5,212億円と、まだまだ寡占化が進んでおらず、様々な企業がしのぎを削っている業界です。

エレクトロニクス業界自体があまり拡大していないこともあり、エレクトロニクス商社各社は、オーガニックな成長で、売上高を大幅に増やすことが難しいため、同業社同士での合併・買収によって売上規模を拡大させてきました。

大きなところでは、業界首位のマクニカ・富士エレHDは、2015年にマクニカと富士エレクトロニクスが合併して誕生し、た、加賀電子は2020年にエクセルを買収、レスターHDはすでに説明したようにUKCとバイテックが合併して誕生しています。

今後も、このような同業社の買収や合併による規模の拡大が予想されます。また、同業他社だけでなく、顧客企業への付加価値の提供という観点から、他業種の企業買収や進出の可能性もあるかもしれません。

エレクトロニクス商社業界は、利益率があまり高くない業界でもあり、本業のオーガニックな成長だけでは飛躍的な成長の実現は難しく、同業他社のM&Aや、他業種のM&Aなどを展開し、成長を模索していく必要がありそうです。

 

レスターHDの経営陣・社員

経営陣

代表取締役CEOの今野氏は、バイテックHDの創業者です。レスターHDの筆頭株主の株式会社ケイエムエフは同氏が経営する資産管理会社で、今野氏は実質的なレスターHDの筆頭株主です。尚、主要取引先のソニーも同社の大株主で、第2位の株主です。

レスターHDは代表取締役が、今野氏を含めて4名いますが、2名がUKCホールディングス出身、2名がバイテックホールディングス出身になっています。今野氏以外の3名はソニー出身とパナソニック出身です。

それぞれエレクトロニクス商社での経験が豊富で、レスターHDの既存事業の成長には不可欠かと思われますが、収益性を高めるための商社以外の新規事業の展開や、M&A分野についての知見や経験があるかどうかはわかりません。

レスターHDは、さらなる成長を実現するために、革新的ビジネスの創出を掲げています。

革新的ビジネスを創出するためには、意思決定がスピーディかつスムーズに行われることが必要になります。

大企業では、最終的な意思決定までに何段階ものプロセスを踏む必要があり、様々な人の意見を反映させながら事業を構築する傾向が強いため、社内での審査プロセスを経るうちに、もともとは革新的な事業であっても、斬新さがなくなり、新規性や革新性がない平凡な事業になってしまうことがよくあります。

レスターHDは、今野氏が筆頭株主でもありCEOでもあることから、今野氏がけん引することで、革新的な新事業を実現できる可能性はあります。
ただ、代表取締役が4名もおり、合併前の2社から2名ずつ選出されているところを見ると、互いにけん制しあったり、互いに気を使ったりすることで、革新的な事業を創出しにくい状態になっている可能性があるかもしれません。

真に革新的なビジネスを創出することができるのか、経営陣のリーダーシップ、特に現体制では今野CEOのリーダーシップにかかっているのではと思われます。今後に期待したいです。

経営理念

レスターHDの経営理念は、レスターHDの企業サイトで見ることができます。

経営理念は、あまり重視されないですが、革新的なビジネスを生み出し、飛躍的な成長を遂げる企業は、社外の人の心に響くとともに、働く人が共感できる理念を掲げている企業が多くあります。

企業が中長期的に成長を続けていくためには、経営理念はかなり大事です。

レスターHDの経営理念を見ると、きれいにまとまってはいますが、心に響くようなものではなく、きれいな文章を書きましたといった印象です。結局、今後、商社以外の何を事業の軸にして成長してくかは読み解くことはできませんでした。

Mission
情報と技術で、新しい価値、サービスを創造・提供し、社会の発展に貢献します

Vision
あらゆるニーズに対応できる「エレクトロニクスの情報プラットフォーマー」を目指します
世界・社会貢献・共創と革新

Values
多様な考えを受け入れ、共創を通じて、新しい文化や価値を創り出します
常に高い目標を掲げて、革新的な発想と情熱で、挑戦し続けます
活躍の場を世界へと広げ、持続可能な社会の発展に貢献します

レスターHD 企業サイトより

社員による評価

社員による評価は社員口コミサイトOpenworkで見ることができます。

レスターHDの社員による評価は、正直なところあまり高くないです。レスターHDよりも売上高が小さい同業のエレクトロニクス商社と比較すると、同じくらいの水準ですが、上位2社(マクニカ・富士エレHD、加賀電子)とはかなり差があります。

今は、転職するときに、転職先の口コミを確認する人がかなり多くなっているので、上位2社との差を見ると、優秀な人材の獲得とともに、優秀な人材の維持にも、苦労するかもしれません。

レスターHDの評価

Openworkより)

マクニカ・富士エレホールディングスとの比較

Openworkより)

加賀電子との比較

Openworkより)

レスターHDの収益の状況

レスターHDの成長力

レスターHDの売上は、買収や合併による影響があるため、事業のいわゆるオーガニック成長がどの程度なのかはよくわかりませんが、バイテックとの合併により2020年3月期(2019年度)は前年度から売上高は大幅に増加しました。今後も、M&A等によって売上成長は続くと思われます。

レスターHDの収益力

レスターHDの営業利益率は、業界他社と比較しても決して高くない水準です。2020年3月期の営業利益率は1.7%。業界最大手のマクニカ・富士エレホールディングスは2.8%、業界2位の加賀電子は2.3%でしたので、上位2社から利益率で見劣りしています。

過去5年間の推移を見ても、旧UKCホールディングスは赤字のときもあり、高くても営業利益率は2.2%(2019年3月期)でした。
また、旧バイテックホールディングスは赤字にはなったことがないものの、1.7%~2.2%の水準で推移しています。

商社という業態のため、利益率が低いことは仕方ないことですが、上位2社に比べて低いことは気になります。将来の成長のためのM&Aや革新的ビジネスの創出には、なんといっても資金力がものを言います。既存のビジネスの収益性を高めて、資金力を得たうえで、将来への成長を実現させる必要があります。

電子機器事業と環境エネルギー事業がカギ?

レスターHDのセグメント別売上・利益を見ると、本業の半導体及び電子部品事業の利益率は1.6%と高くないですが、電子機器事業と環境エネルギー事業の営業利益率は、それぞれ4.6%、5.3%と高い利益率をたたき出しています。

両事業の売上高は全体の8.8%とまだまだ小さいですが、両事業を伸ばすことで、全体の利益率を向上させることができるかもしれません。

まとめ

  • UKCホールディングスとバイテックホールディングスの合併により誕生。エレクトロニクス商社業界で3位の大手エレクトロニクス商社。
  • レスターHDの営業利益率は1.7%。上位2社に比べて営業利益率は低い。
    業界1位 マクニカ・富士エレホールディングス:2.8%、業界2位 加賀電子:2.3%
  • 商社という業態上、他社と比較して価格以外での優位性や差別化が難しく、本業の利益率は今後も現状の水準から大幅な改善はない可能性が高い。
  • 電子機器事業と環境エネルギー事業の利益率は約5%と高い。両事業の成長によって、会社全体の利益率の改善に期待。
  • 売上についてはM&Aによって成長はしているが、本業の売上成長(オーガニック成長)はあまり期待できない。
  • バイテックHD創業者の今野氏がCEOを務めており、リーダーシップに期待。ただ、旧UKCホールディングス、旧バイテックHDから同数ずつ代表取締役を出しており、両社の元経営陣によるけん制や気遣いによって、スピーディかつスムーズな意思決定が実現できない懸念あり。
  • 社員による会社の評価が、上位2社に比べて低く、社員の士気もあまり高くない。革新的ビジネスの創出を標ぼうしているが、現経営体制、社員の士気を踏まえると、本当に実現できるか疑問。

レスターHDに転職するためには

レスターHDに転職する方は、レスターHDの採用ページから応募することも可能ですが、転職エージェントに一度相談してから、応募することをおすすめします。

尚、転職エージェントに登録するときは、できれば4社の転職エージェントに登録することをおすすめします。

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーがあなたの転職のサポートをしてくれます。

キャリアアドバイザーも人ですから、キャリアアドバイザーによっては合う合わないがあります。
あなたに合ったキャリアアドバイザーに出会うためにも、複数の転職エージェントに登録することがおすすめです。

転職を成功させた人は、平均4社の転職エージェントに登録しているので、最低3社、できれば4社の転職エージェントに登録しましょう。

 

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