倉庫業界を徹底解説|業界のトレンド、各社の業績・収益力・年収・従業員数(2020年)

倉庫業界を徹底解説|業界のトレンド、各社の業績・収益力・年収・従業員数(2020年)

日本の倉庫市場

eコマースの普及により拡大を続ける倉庫市場

日本の倉庫業界は、eコマースの普及により市場規模が拡大を続けています。国土交通省の倉庫統計季報によると、2019年の普通倉庫所管面積は5,958万㎡、冷蔵倉庫の所管容積は3,292万㎥となりました。普通倉庫所管面積は、リーマンショックや東日本大震災の影響によって落ち込みましたが、2012年以降、年平均5.9%のペースで毎年成長を続けています。冷蔵倉庫所管容積も、2011年を底に成長しています。冷蔵倉庫は年によっては減少している年もありますが、2011年~2019年の年平均成長率は2.6%のペースで増加しています。

eコマースの拡大がまだまだ見込めるため、倉庫市場の拡大は今後10年間は続くと見込まれています。

(国土交通省 倉庫統計季報より作成)

先進物流施設の需要拡大により業界構造が変化か

今後も成長が期待される倉庫業界ですが、中でも注目されているのは、先進物流施設です。eコマースの普及によって、倉庫需要が拡大している一方で、人手不足によって作業員の確保が難しくなっており、多くの作業を自動化している先進物流施設の利用が拡大しています。

また、従来は、自社で倉庫を建設する企業も多くありましたが、先進技術を用いた倉庫を自社のみで建設するよりも、大手倉庫・物流施設事業者から先進物流施設を賃貸する企業が増えてきています。

大型の先進物流施設の空室率は低く、特に東京ベイサイドエリアでは、ほぼ空きがない状態が続いています。また、旺盛な需要を背景に、倉庫の賃料が上昇しており、年間2%程度の水準で上昇しているようです。最新の技術を取り入れた先進物流施設の賃料上昇率はさらに高いようで、年間5%以上、中には10%以上も賃料が増加する物流施設もあるようです。

主な倉庫事業者

倉庫事業者は、主に、様々な物を保管する企業と、主に食品を冷蔵保管する企業に分けることができます。それぞれ、一般倉庫業と食品倉庫業と言うことにします。

一般倉庫業を展開する企業としては、倉庫業界最大手の三井倉庫ホールディングスをはじめ、三菱倉庫住友倉庫といった旧財閥系の企業が業界上位を占めています。食品倉庫業を展開する企業は、倉庫事業を主な事業とするキューソー流通システムC&Fロジホールディングスだけでなく、食品会社のニチレイや水産会社のマルハニチロといった企業なども食品倉庫業を展開しています。

倉庫事業者に共通しているのは、単に倉庫に物品を保管するだけでなく、物流サービスも提供しており、顧客企業の商品の運送から保管までトータルにサポートしています。

商社・デベロッパーや外資企業による物流施設の開発・投資が加速

倉庫ビジネスは、安定した収益が見込め、またeコマースの普及により今後も拡大が見込めることから、2000年代に入って、従来の倉庫事業者以外にも商社やデベロッパーといった他業種からの参入が目立つようになりました。

商社やデベロッパーは、傘下のJ-REITを活用して、物流施設への投資を積極的に行っています。例えば、野村不動産による野村不動産マスターファンド三井不動産による三井不動産ロジスティクスパーク三菱地所による三菱地所物流リートなどがあります。商社についても、三菱商事三井物産伊藤忠商事などがJ-REITを通して物流施設の投資を行っています。また、オリックスオリックス不動産を通して物流施設の開発・運営を行っています。

また、外資系企業も参入しており、プロロジスGLP、ラサールやイーシャンレッドウッドなど、様々な企業が物流施設の開発や投資を行っています。

倉庫業界企業ランキング

倉庫業界の企業の主に上場企業の売上、営業利益、従業員数、年収をランキングで紹介します!

売上高ランキング Top10社

※ 三井倉庫HDは物流事業、ニチレイは低温物流、三菱倉庫は倉庫・港湾運送等の物流事業、住友倉庫は物流事業、キユーソー流通システムは共同物流事業、澁澤倉庫は物流事業、安田倉庫は物流事業、東洋埠頭は国内総合物流事業の売上高。

売上成長率ランキング Top10社

※ センコン物流は倉庫事業、南総通運は倉庫事業、ニッコンHDは倉庫事業、サンリツは倉庫業、ヒガシトゥエンティワンは倉庫事業、ニヤクコーポレーションは構内・倉庫事業、澁澤倉庫は物流事業、住友倉庫は物流事業、櫻島埠頭は物流倉庫事業、キユーソー流通システムは共同物流事業の売上成長率。

営業利益ランキング上位10社

※ニチレイは低温物流事業、ニッコンHDは倉庫事業、住友倉庫は物流事業、三井倉庫HDは物流事業、横浜冷凍は冷蔵倉庫事業、三菱倉庫は倉庫・港湾運送等の物流事業、キューソー流通システムは共同物流事業、マルハニチロは物流事業の営業利益。

営業利益率ランキング Top10社

※南総通運は倉庫事業、ニッコンHDは倉庫事業、サンリツは倉庫業、丸八倉庫は物流事業、センコン物流は倉庫事業、横浜冷凍は冷蔵倉庫事業、京極運輸商事は倉庫事業、ヒガシトゥエンティワンは倉庫事業、ニヤクコーポレーションは構内・倉庫事業、マルハニチロは物流事業の営業利益率。

平均年収ランキングTop10社

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倉庫業界への転職

倉庫業界への転職を考えている方は、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントに相談すれば、倉庫業界や仕事内容などについてきっちりと説明してくれます。また、各社の 選考の突破率を向上させるために、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を受けることもできます。

また、自分だけでは見つけることのできない企業を紹介してくれるかもしれませんし、倉庫業界以外の様々な仕事も紹介してくるので、転職先の幅を広げることができます。

おすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
JACリクルートメント
パソナキャリア
type転職エージェント

倉庫業界の主要企業Top15社(売上高順)

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(※)売上高、営業利益、従業員数の右側に括弧書きで事業名が記載されている場合は、事業のセグメント売上、セグメント利益、セグメントの従業員数を記載。尚、全社調整項目がある場合は、セグメント利益に各事業の売上按分で全社調整項目の利益を配分してセグメント利益を算出。

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