飲食業界を徹底解説|業界のトレンド・ランキング

飲食業界を徹底解説|業界のトレンド・ランキング

飲食業界を徹底解説します。飲食業界のトレンド、主要企業やランキングをご紹介します。飲食業界への転職を考えている方、株式投資をしていて飲食業界に興味のある方などなど、飲食業界の動向に興味のある方におススメです。飲食業界の業界研究に是非ご活用下さい。

成長を続ける市場規模33兆円の飲食産業

飲食業界の企業がしのぎを削る飲食産業。日本フードサービス協会によると、2019年の飲食産業の市場規模は前年比1.4%増の33兆3,184億円となりました。

景気回復や訪日外国人の増加によって、前年から市場規模が増加したようです。

2008年の金融危機を契機に市場が縮小し、東日本大震災が発生した2011年には28兆6,065億円まで減少しましたが、その後、急激に回復し、2019年までの8年間連続で市場が拡大しています。

拡大を続けてきた飲食産業ですが、2020年は新型コロナウィルスの影響によって、大幅に減少する見込みです。新型コロナウィルスによる影響は、2021年以降も続く可能性があります。新型コロナウィルスの流行がおさまり、飲食業界が再度拡大することに期待したいです。

(一般社団法人日本フード協会のデータより作成)

中食の料理品小売業が伸びる一方で、居酒屋・バーと給食は低迷

飲食産業は全体としては、回復基調にあり、リーマンショック前の2007年の市場規模を2014年には回復し、その後も成長を続けています。

一方で、居酒屋・料亭・バーといった夜の飲食業については、2007年の水準をいまだに回復していません。東日本大震災が発生した2011年以降の成長率を見ても、飲食産業全体では、年平均1.9%のペースで成長していますが、居酒屋・料亭・バー等は年平均0.4%、給食等は年平均1.3%の成長率となり、全体の平均を下回っています。特に、2015年以降は、低迷しており、2016年、2017年は前年から2%~3%減となりました。ただ、2018年は前年から横ばいとなり、2019年は前年から微増(居酒屋・料亭・バー等は0.3%増、給食等は0.9%増)となり、底打ちの兆しが出てきました。

飲食産業の中で最も成長しているのは、総菜などを販売する料理品小売業です。いわゆる中食と言われる分野ですね。2011年以降の年平均成長率は2.7%と、市場の成長を牽引しています。

飲食店・喫茶店も成長しており、2011年以降の年平均成長率は2.2%と、安定的に成長を続けています。

各カテゴリーの市場規模の推移を見ると、リーマンショック、東日本大震災を経て、人々の飲食に対する支出が以前と変わってきていることがわかります。
外でお酒を飲む人が減る一方で、未婚・晩婚の人が増えていることによって、家で料理をするのではなく、 総菜を購入したり、外で食事を済ませる人 が増えていることがわかります。

(一般社団法人日本フード協会のデータより作成)

新型コロナの影響により売上、利益ともに打撃を受けている飲食業界

2019年まで順調に拡大してきていた飲食業界ですが、2019年度の決算は、新型コロナによる影響が出てきています。

飲食業界の主要企業全体の売上高は、5兆6,193億円となり、前年から0.5%増加しました。一方で、営業利益は1,771億円と、前年の2,327億円から24%も減少しています。

赤字に転落する企業も多く、主要企業のうち28社が赤字となりました(前年は、17社)。

直近の決算には、新型コロナの影響がまだフルに影響していない会社もあり、今後の飲食業界の売上、利益はしばらくは厳しい数字になりそうです。

売上高トップは10年連続でゼンショーHD

飲食業界の売上高トップは、ゼンショーHD。なんと10年連続で業界首位の座を維持しています。ゼンショーHDの主力は、「すき家」ですが、「すき家」以外にも「なか卯」や「ココス」など、さまざまな飲食チェーンを展開しています。また、最近ではジョリーパスタを買収するなど、引き続き積極的にM&Aも展開し、規模を拡大させています。

上位陣では、業界4位で牛角などを運営するコロワイドは、赤字に転落しました。コロワイドと言えば、大戸屋ホールディングスにTOBを仕掛けるなど、M&Aも駆使しながら規模を拡大させています。新型コロナウィルス後の回復を期待したいです。また、ほっともっと、やよい軒を展開する業界8位のプレナスも赤字に転落しました。

まだ、決算に新型コロナウィルスの影響が反映されていない会社もありますので、赤字に転落する会社がしばらくは増加しそうです。

飲食業界ランキング

飲食業界の主要企業86社の売上高、売上成長率、営業利益、営業利益率、平均給与のランキングをご紹介します。

売上高ランキング Top10社

売上高首位は10年連続でゼンショーHDとなりました。売上高は前年から4.5%増の5,501億円。第2位はすかいらーくHDで3,754億円(前年比2.5%増)、第3位は日本マクドナルドHDで2,818億円(前年比3.5%増)となりました。以下、第4位~第10位は、コロワイド吉野家HDスシローグローバルHDトリドールHDプレナスクリエイト・レストランツHDくら寿司となりました。

※ ゼンショーHDは外食事業のセグメント売上高。

売上高成長率ランキング Top10社

売上高成長率でトップだったのは、前年から30.56%も売上高を増加させた串カツ田中HD。売上高は1,001億円と1,000億円を突破しました。第2位は29.84%増のギフト。ギフトはラーメンチェーンの町田商店などを運営しており、僅差で2位となりました。第3位~第10位は、一家ダイニングプロジェクトクリエイト・レストランツHDDDホールディングスジー・テイストエスエルディ―フジタコーポレーション丸千代山岡家ユナイテッド&コレクティブとなりました。

※ 一家ダイニングプロジェクトは飲食事業、DDホールディングスは飲食事業のセグメント売上高成長率。

営業利益ランキング Top10社

営業利益でNo.1となったのは、日本マクドナルドHDで、営業利益は280億円でした。第2位のすかいらーくHDの206億円、第3位のゼンショーHDの203億円を大きく引き離すダントツのNo.1となりました。Top3社は営業利益が200億円を超えています。営業利益が100億円を超えたのは、第4位のスシローグローバルHDと第5位のドトール・日レスHDでした。第6位~第10位は、コメダHD王将フードサービスくら寿司壱番屋松屋フーズHDとなりました。

※ ゼンショーHDは外食事業のセグメント利益。

営業利益率ランキング Top10社

営業利益率No.1は、営業利益率25.2%のコメダHD。第2位のアークランドサービスHDの13.5%を10%以上も上回るダントツの1位でした。第3位~第10位はギフトヨシックスブロンコビリー壱番屋日本マクドナルドHDハイデイ日高王将フードサービスドトール・日レスHDとなりました。

平均年収ランキング Top10社

平均年収No.1は昨年に引き続きコメダHDで936万円。第2位のスシローグローバルHDの848万円よりも約90万円高い水準です。第3位はB-Rサーティワンアイスクリーム、次いでサンマルクHDでした。第5位以降は、リンガーハットトリドールHDダスキンロイヤルHD吉野家HDSRSホールディングスとなりました。

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飲食業界への転職

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飲食業界 主要企業 売上高Top20社

飲食業界の主要各社の全データをご覧になりたい方はこちら

※ 括弧内は、主な展開ブランド

順位 企業名
1

ゼンショーホールディングス
[すき家、なか卯、ココス、ビッグボーイ、ジョリーパスタ、華屋与兵衛、はま寿司]

売上高  :5501億円(外食事業)
営業利益 :203.2億円(外食事業)
従業員数 :13652人(外食事業)
平均年収 :619万円

2

すかいらーくホールディングス
[ガスト、ジョナサン、バーミヤン、夢庵]

売上高  :3,754億円
営業利益 :205.6億円
従業員数 :6,276人
平均年収 :619万円

3

日本マクドナルドホールディングス
[マクドナルド]

売上高  :2,818億円
営業利益 :280.2億円
従業員数 :2,085人
平均年収 :-

4

コロワイド
[牛角、温野菜、かっぱ寿司、FRESHNESS BURGER、ステーキ宮、土間土間]

売上高  :2,353億円
営業利益 :▲46.1億円
従業員数 :5,420人
平均年収 :600万円

5

吉野家ホールディングス
[吉野家、はなまる、アークミール、京樽]

売上高  :2,162億円
営業利益 :39.3億円
従業員数 :4,581人
平均年収 :707万円

6

スシローグローバルホールディングス
[スシロー]

売上高  :2,050億円
営業利益 :120.6億円
従業員数 :2,220人
平均年収 :848万円

7

トリドールホールディングス
[丸亀製麺、コナズ珈琲、とりどーる、豚屋とん一]

売上高  :1,565億円
営業利益 :43.7億円
従業員数 :4,139人
平均年収 :733万円

8

プレナス
[ほっともっと、やよい軒]

売上高  :1,496億円
営業利益 :3.5億円
従業員数 :1,725人
平均年収 :557万円

9

クリエイト・レストランツホールディングス
[磯丸水産、鳥良]

売上高  :1,393億円
営業利益 :34.8億円
従業員数 :4,475人
平均年収 :610万円

10

くら寿司
[くら寿司]

売上高  :1,361億円
営業利益 :54.8億円
従業員数 :1,882人
平均年収 :445万円

11

ドトール・日レスホールディングス
[ドトールコーヒー、エクセルシオール カフェ、洋麺屋五右衛門、星乃珈琲]

売上高  :1,312億円
営業利益 :102.9億円
従業員数 :2,740人
平均年収 :547万円

12

シダックス
[各種施設での給食の提供、PATINASTELLA、レストランDEMI、レストランさくら]

売上高  :1,296億円
営業利益 :11億円
従業員数 :9,281人
平均年収 :478万円

13

サイゼリヤ
[サイゼリヤ]

売上高  :1,268億円
営業利益 :▲38.2億円
従業員数 :4,164人
平均年収 :589万円

14

松屋フーズホールディングス
[松屋、松のや]

売上高  :1,065億円
営業利益 :50.8億円
従業員数 :1,613人
平均年収 :631万円

15

ワタミ
[和民、炭旬、T.G.I. Friday’s、GOHAN]

売上高  :882億円(国内外食事業、宅食事業、海外外食事業)
営業利益 :1.1億円(国内外食事業、宅食事業、海外外食事業)
従業員数 :2,451人(国内外食事業、宅食事業、海外外食事業)
平均年収 :466万円

16

王将フードサービス
[餃子の王将]

売上高  :856億円
営業利益 :77億円
従業員数 :2,241人
平均年収 :535万円

17

カネ美食品
[Kanemi,eashion,寿司御殿]

売上高  :847億円
営業利益 :17.3億円
従業員数 :1,218人
平均年収 :491万円

18

日本KFCホールディングス
[KFC]

売上高  :796億円
営業利益 :47.9億円
従業員数 :856人
平均年収 :631万円

19

セブン&アイ・フードシステムズ
[デニーズ]

売上高  :743億円
営業利益 :4.2億円
従業員数 :1,257人
平均年収 :-

20

モスフードサービス
[モスバーガー]

売上高  :690億円
営業利益 :10.6億円
従業員数 :1,351人
平均年収 :642万円

(※)売上高、営業利益、従業員数の右側に括弧書きで事業名が記載されている場合は、事業のセグメント売上、セグメント利益、セグメントの従業員数を記載。尚、全社調整項目がある場合は、セグメント利益に各事業の売上按分で全社調整項目の利益を配分してセグメント利益を算出。

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